自身の名前がついた“MURO FESTIVAL 2012”を間近に控えた主催・室氏に、
現在の心境やMURO FESへの想いを改めて聞いてみた。
■主催として、MURO FESを直前に控えた心境をお聞かせください。(7月3日現在)
室「もうドキドキです(笑)」
■それはどんな意味のドキドキですか?
室「楽しみすぎます!どうなるんだろう?っていうワクワク感がすごいです。冒頭の僕の挨拶もかなりドキドキしてますけど(笑)」
■挨拶があるんですね(笑)期待しています。さて、フェスを思い立ってからここまでの苦労話なんてあれば聞かせてください。
室「実はそれほど苦労したところは無いんですよ(笑)。あ、各バンドの告知解禁の調整や、いつまでに○○を提出しなければいけないとか、そんなのが少し大変でした。でも実は僕よりもっと裏方の作業してる人たちが大変だったんじゃないですかね(笑)。僕も急に思い立って言い出すので、Tシャツも2色だったのを急遽もう1色増やしたり(笑)。黒が欲しいっていうのをTwitterで見て(笑)」
■こだわりの2色ですよね?そういえばオーソドックスな白が無いですね?
室「白は僕があまり着ないから(笑)。来年もし2回目ができたら、グッズももう少し種類を増やしたいですね。iphoneケースとか(笑)。誰も買わなそう(笑)」
■ブッキングについてはどうやって進行していったのですか?
室「基本はどこかでCrestを通っていってくれたバンドを優先に声をかけました。もちろん全く通ってないバンドにもジャンル問わず声をかけましたが、結果イイ感じにまとまりました。MURO FESの根底が“ライブハウスに還元できるフェス”なので、今後もCrestや他のライブハウスに出続けて欲しいバンドばかりに声をかけたのは間違いないです。ただ今回声をかける際、“出て欲しいけどもうちょっと・・・”ていうバンドが結構多くて、そこの線引きは非常に難しかったです。そこも踏まえて“MURO FES EXTRA”や“MURO FES番外編”(※)というカタチでCrestでのライブになったんですけど、これも実力のあるバンドばかりなので相当楽しみです!みなさんぜひ来てください!!」※MURO FES番外編7月20日、MURO FES 2012 EXTRA7月23日 共にShibuya O-Crest開催。
■MURO FESのトリに“アルカラ”と“グッドモーニングアメリカ”の2バンドを選んだ理由なんてあるんですか?
室「この2バンドに関して話すと、アルカラは僕がブッキングを始める前から知っていて、最初は“変なバンドだなぁ”って思ってました(笑)。6年くらい前に僕がブッキングを始めたころ、彼らの初のリリース音源(※)を知人にもらった時、すごく良かったんです。それからほぼ毎月東京に来てもらってライブしてもらいました。そんな中でお互い信頼関係を築いて現在に至ります」
※2004年12月30日発売「阿呆の逆争」
■ウマが合ったってのもありますね。グッドモーニングアメリカはどうですか?
室「前にCrestでバイトしてたヤツが音源くれて、1度出演してもらいました。その時はもう・・・全然ダメで(笑)。お客さんも5人くらいで(笑)。もちろん元々for better,for worth(※)は知ってました。それから迷いながら試行錯誤してきて“なんとかしなければいけない”って彼らも崖っぷちに立って、才能が開花したんじゃないですかね。当時は彼らの地元の八王子で地道にライブをやってきて、Crestで初めて企画でやったときはお客さんがたくさん入ってくれました。」※グッドモーニングアメリカの前身バンド
■上記2バンド以外にも印象深いバンドはいますか?
室「MURO FES出演バンド全部です(笑)。Dirty Old Menも最初お客さん3人くらいでした(笑)。なので今の状況が信じられないです(笑)。Crestに出てくれるようになってからは、全国ツアーの途中なのにCrestだけワンマンでやってくれたり、そういうのは本当にうれしいですね。今話したバンド以外にも、出演バンドはとにかく思い入れのあるバンドばかりなので、話し始めると今回のインタビューだけじゃ納まらないのでまたの機会に(笑)」
■わかりました(笑)。長くCrestでバンドにかかわってきたわけですが、いわゆる“バンド”というものへの想いを聞かせてください。
室「“夢”って感じです。1つ1つのバンドにそれぞれ夢があるから、1つ1つのブッキングを大事にしていかなければいけないと、最近つくづく思います。みんな色々あると思うけど、解散しないで欲しいなぁと思います」
■ズバリ、Crestへの想いを教えてください。
室「家みたいなもんですね。実際家よりいる時間は全然長いので(笑)。スタッフもそれほど多くないので、家族みたいな感じです。少数精鋭でやってます(笑)。Crestでブッキングを初めて6年、昔はWEST(※)の小さい版みたいな感じで言われていて、個人的にはすごくそれが嫌でした(笑)。“CrestはCrestなんだ”って思って、悩みながら1本1本のブッキングを大切にやってきた結果、現在のような状況があるわけです。もちろん僕らだけの力ではなくて、出演してくれたバンドの力やお客さんの力はだいぶ大きいです」※O-WEST、キャパシティ600人のライブハウス。ちなみにCrestは250人キャパシティ。
■MURO FES開催を決め、自身を取り巻く状況についてはいかがですか?
室「フェスの主催といっても、もちろん僕一人でできるわけもなく、協力してくれる人たちがいてCrestのスタッフがいてバンドがいてお客さんがいて。なんか・・・幸せです」
■ムロフェスの今後の展望を聞かせてください。
室「2回目ももちろんやりたいです!東京でこういうライブハウス主催のフェスって、あまり聞かないですし、Crestの延長線上のフェスというスタンスは忘れずに続けたいです!そのためにも今年はどうにかして成功させないと(笑)。そんなことを考えてばかりいたら、本当にここ数カ月すごく疲れました(笑)」
■最後にMURO FESに来てくれるお客さんに伝えたいことを熱く語ってください!
室「今まで何度も言ってきたことですが、世に知られていなくてもいいバンドはたくさんいます。音楽が好き、バンドが好きなら、フェスはもちろんライブハウスにたくさん足を運んで欲しいです!みなさん、晴海客船ターミナルで待ってます!」
■室氏の人柄と経験に、バンドをはじめ、たくさんの協力者を得て開催までカウントダウンのMURO FESTIVAL 2012。
ですが、成功させるには来てくれるみなさんの力が必要不可欠です。ライブハウスは良く行くけど、野外フェスは初めてという人もいると思います。フェスに慣れている人も初めての人も、きっと“自分達がフェスを作っている”と感じてもらえるのではないでしょうか。MURO FESのテーマの一つ“繋がり”です。会場にいるみんなが仲間です。決して無理をせず、楽しい夏の思い出を作ってください。晴海で会いましょう!
Text by : Kosuke Shimakura
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