DAY2:RO-RIGHT STAGE

DAY2:RO-RIGHT STAGE

DAY2:RO-RIGHT STAGE

02_BUZZ THE BEARS

「最強のトップバッター、BUZZ THE BEARS始めます!」と力強く言い放つと同時に『サンライズ』でスタート! 初出場とのことだが、メロディックなパンクサウンドに初っ端からダイブの嵐。間髪入れずに『クライマー』へと続く。激しいビートに越智健太(Gt&Vo)のしなやかな声が絡むと吸い寄せられそうになる。良い声だな。「室さんが作った、この広いライブハウスで歌わせてください」と、発売されたばかりの会場限定シングル収録曲『ライブハウス』を披露。彼らの楽曲は振り幅が広いのも特徴であり、緩急つけたライブ運びの上手さは特筆すべき点。ラスト『雨』では”雨あがれば空の下 水たまり道を 肩並べたどこまでも”と、まさに今の状況とリンクする言葉に胸が熱くなった。(TEXT:Fumi)



 

04_Northern19

ステージ前に詰め寄るオーディエンスの波。初出場を盛大に祝う準備は万端のようだ。SEが鳴りメンバーが登場すると沸き立つ歓声に笠原(Gt&Vo)が『こんにちはー!』と満面の笑みで返す。『MESSAGE』でスタートすると、ダイバー続出!そのまま『RED FLOWER』、『THE NIGHT WITHOUT A』まで、ノンストップのメロディアスなパンクロックをプレイ。「嬉しいな、魂でロックを爆発させます!」と笠原。オーディエンスもダイブ、シンガロングによる凄まじい盛り上がり。ラスト『STAY YOUTH FOREVER』では、大量の肩車のユースが最前列を陣取り大合唱、そのままダイブへとなだれ込む。メンバーチェンジを経た今、最高のロックとともに今後のさらなる大活躍を期待せずにはいられない。(TEXT:Fumi)



 

06_Suspended 4th

Kazuya Washiyama(Gt&Vo)が「今日は何も言わねぇ」とだけ言い放ち、『INVERSION』でスタート。ハードロック、ファンクの要素を持ち、独自のスタイルを路上演奏で培ってきた彼ら。予定調和を嫌うのだろう。ジャムりながら『BIG HEAD』をプレイするとオーディエンスからは大きな歓声と拍手が聞こえる。「シーンを変えて行くぜ」とインストナンバー『Rainy』を演奏しながらメンバー紹介。リズムの展開が面白い。ラストはこの日の3日後にPIZZA OF DEATHより発売される新作[GIANTSTAMP]より『ストラトキャスターシーサイド』を披露。これまでの楽曲の雰囲気とはまた一味違うポップな印象。革命の狼煙が上がった(TEXT:Fumi)



 

08_rem time rem time

甘く澄んだ歌声が涼を運び込む幻想的な幕開けから、ドラマティックに熱狂を投下していった[rem time rem time]。静と動の交錯がダイナミクスを押し広げる『yellow』、オーディエンス一体となっての大合唱を巻き起こした『ひかりのまち』、頭3曲で加速度的に沸点を超える。
「何だってできる! 自由に遊んでいけ!」と、Vo&Gt初鹿利佳が絶叫。小柄な身体の爪先までも躍動させ、振り絞るように歌い叫ぶ姿は美しく勇ましい。Gt福田昌義はスピーカーを駆け上がり、大パノラマの中、堂々たる表情でギターを掻き鳴らす。
本人曰く「楽しみ過ぎた」という突き抜けたステージの果てには、新曲にして名曲『手紙』を半分カットするというオチも…。続きは是非ともライブハウスの熱狂の中で楽しんでいただきたい。(TEXT:根本 豪)



 

10_GRAND FAMILY ORCHESTRA

ラテンフレーバーのビートが大地を揺らし、続々とオーディエンスが集結。瞬時に広大なダンスフィールドを出現させた[GRAND FAMILY ORCHESTRA]。『リンディンドン』『オー晴レルヤ!!』とたたみ掛け、うだる暑さを、多幸感が充満するエネルギーへと昇華する。
問答無用でダンスに誘うメンバーたちの強烈な演奏力、その上で豊かに感情表現するVo&Gt松山晃太の艶やかな歌声。加えて、メンバー自身がオーディエンスに負けじと、ライブを謳歌しているかのような笑顔のステージ。この共有と相乗効果が比類なき空間を生み出しているようだ。
ラストでは遂にステージを降り、最前バリケード上に屹立して『黄金になる』を絶唱する松山。それに応えるオーディエンスは、まさしく“黄金”の輝きを帯びる笑顔に溢れていた。(TEXT:根本 豪)



 

12_ビレッジマンズストア

誰かが言ってたっけ。「ロックンロールは、最初に鳴らした音で相手の気持ちを全部呑み込めるんだ」と。[ビレッジマンズストア]のライブが、まさにそうだった。冒頭を飾った『サーチライト』を叩きつけたと同時に、彼らがぶち込んだゴリゴリなロックロールの洗礼を受け、会場中が一斉に沸きだした。そこら中から上がる無数の拳、水野ギイ(Vo)の煽りに応えるように、オーディエンスたちが歌いだす。鋼のロックンロールと呼べば良いだろうか、熱を持って唸る強烈な音が理性をぶっ飛ばす。メンバー自身が、観客たちの頭の上へ担がれる場面も登場。「ここに来れば、俺たちがお前らを14歳にしてやるぜ」の言葉のように、熱した感情を演奏に託してぶちかます[ビレッジマンズストア]。誰もが童心に戻り、無我夢中でぶつかりあっていた。(TEXT:長澤智典)



 

14_POT

「思い切りぶちかましていきましょう!!」。冒頭を飾った『Supra』から、[POT]は一瞬で心をつかむメロディアスでパンキッシュな楽曲を次々と突きつけてきた。メロコアと短絡的な表現で語ることも可能だ。でも、そんな言葉では括りきれない、触れた途端に心の中をカラフルな絵の具で楽しく染め上げる高揚が、[POT]の音楽には溢れていた。
「乗り遅れんじゃねぇぞ」。熱と熱狂を持って駆けだした『Hustle Night』に合わせフィールド中に生まれた2 STEPの嵐。スカコアナンバー『I scream fuck'n day』では、PA席を囲む形で観客たちが超巨大なサークルを作りながら走りまわっていた。誰もがくしゃくしゃの笑顔と高く突き上げた拳を彼らへぶつけながら、一緒に“楽しい”を貪り喰らっていた。楽しむことに理屈も何もいらない。それを[POT]は、夢中になることを通して伝えてくれた。(TEXT:長澤智典)