DAY1:RO-RIGHT STAGE

DAY1:RO-RIGHT STAGE

DAY1:RO-RIGHT STAGE

02_PELICAN FANCLUB

RIGHTステージのトップバッターは千葉出身[PELICAN FANCLUB]。エンドウアンリ(Vo&Gt)が「行こうぜ、[ムロフェス]!」と叫び『Night Diver』でスタート。演奏が始まった瞬間、エリア一面に拳があがる。期待が高まらずにはいられない。新作から『7071』をプレイ、「ここは天国かなって錯覚する・・・千葉だね。みんな生きてる?」とお客さんとの会話を楽しみながら、流れるように『ベートーヴェンのホワイトノイズ』へ。ダンスロックサウンドに合わせて体を揺らし、無数のトンボが飛び交う風景は、本当にこの世ではないどこか、という気もする心地良い空間だった。ラスト『記憶について』を披露し「また会おう!」と言葉少なにステージを去る姿にオーディエンスは熱いレスポンスで応えた。(TEXT:Fumi)



 

04_the quiet room

各バンドがタイムテーブルをきっちり守ってくれるから観る側も予定を立てやすいなと、去年も同じ事を感じた事を思い出す。13時15分ぴったりにメンバーが登場し『Number』でスタート!「え!? 今どうやって弾いた?」とイントロから目を奪われる。斉藤 弦(Gt)が奏でる多幸感に溢れた、多彩なメロディラインはバンドの武器だと断言できる。菊池 遼(Vo&Gt)が「マジで一番を獲っていきたい!」と宣言すると『Instant Girl』のサビでエリアは大いに盛り上がり、ソロで斉藤が前に出てくるも、菊池が『今日イチの見せ場なんで、ちょっとどいてもらってもいいですか?』と懇願する姿に客席もドッと沸く。「これから先のみんなの生活が笑顔であるように」と『パレードは終わりさ』でラストを飾った。(TEXT:Fumi)



 

06_CHERRY NADE 169

3年連続、3回目の出場。貫禄すら感じさせる様な『マリー』のサビをアカペラで高らかに歌い上げスタート。雨がパラつき、気持ちいい海風も受けて胸がスッとなる。ストレートな日本語詞に王道なギターロックサウンド。チョッパーベースかっこいいなぁと観ていたのも束の間、秋山貴英(Ba)の弾丸の様なMCが炸裂!『トンピース忘れておりました!』からのわっしょいコール。バンドが掲げる“ユーモア”の部分は紛れもなくここだ(笑)。そして空気は一転『tbh』で青年期バンドマンの苦悩を滝澤大地(Vo&Gt)がラップし、サビで力強く歌い上げる姿にオーディエンスも呼応する。ラストは『シナリオライター』。滝澤が放つ「俺達にしか迎えられなかった今日を精一杯楽しんでいこう」という言葉に背中を押された。(TEXT:Fumi)



 

08_kobore

気づけばエリアには溢れんばかりのオーディエンスが集う。心地良い海風が吹き、トンボが横切るナチュラルな演出には、自然すら味方につけてしまうバンドのパワーを実感する。『ティーンエイジグラフィティー』でスタートすると、性急なビートに合わせてジャンプする女の子、力強い拳を高くあげる男の子。「室さんに愛をもらっちゃったので、愛で返すしかない」と『ヨルノカタスミ』では壮大なロックバラードを披露。佐藤赳(Gt&Vo)の持つ歌唱力は観る者を惹き込み、エリアは大きな拍手で包まれた。ラスト『爆音の鳴る場所で』では「[ムロフェス]で僕らは君と笑いあっている」と歌詞を替え、盛り上がりも加速。もっと観たいと思わせる程に良いステージだった。次はライブハウスで観れる日を楽しみにしよう。(TEXT:Fumi)



 

10_Special Thanks

ポツポツと雨が降ってくる。そんな雨の洗礼も吹き飛ばす勢いでメンバーが登場し、Misaki(Vo&Gt)が「声あげていきますかー!」と元気よく挨拶。アッパーなパンクサウンド『DOUNARUNO!?』から始まると、オーディエンスの拳が一斉にあがる。煽り方、ライヴ運びの上手さはデビュー10周年の賜物。Misakiは「出演バンドが決まった後に急遽、室さんが誘ってくれた。みんなと一緒に歌いたい」と初出場を感謝し、「10年前の今日を想って歌います」と『You say GOOD BYE』へ。軽快なロックチューンの『午走-umahashiru-』、ポップパンクな『HELLO COLORFUL』と息つく間もなくプレイすると、エリアにどんどん人が増えていく。想いは伝わっていくんだ。(TEXT:Fumi)



 

12_mol-74

2018年に続き、2回目の出場となるmol-74。結論から書くと、この1年でバンドの世界観をより確立させたことがはっきりとわかる素晴らしいステージング。浮遊感たっぷりの新曲『ノーベル』でスタート、武市和希(Vo&Gt&Key)のファルセットボイスは現代ロックの象徴だ。『僕ら、雨降らしちゃうんで夏フェスに向いてない。楽しんでますか?』と武市が問いかける。時間的にもお客さんの疲れが出てくる頃かと思いきや、『%』ではエリア一帯にあがる拳、クラップが巻き起こる光景が圧巻。雨もやんだし要らぬ心配とはこの事だ。ラスト『Saisei』でのボウイング奏法は観ているだけで興奮を覚え、アコギのメロディが染み渡る。「最高でした!」と言ってステージから去る姿を観ながら、今後の更なる活躍を期待した。(TEXT:Fumi)



 

14_The Floor

去年は新曲として披露した『革命を鳴らせ』でスタートした[The Floor]。この1年で何回歌ったんだろうと思う程に、自信とバンドの力が漲るステージングにオーディエンスも踊りまくる。バンドの状況が変わっても、変わらず誘ってくれる室氏に感謝の意を伝え、「まずはこの瞬間に貴方と花を咲かせたい」と『Clover』をプレイ。ラストは新曲『緑風』で新たなダンスロックの境地を開拓。終演後、双子コーデの女子2人組が「[The Floor]よかったね〜!来週テストがんばろ!」と駅までの道を歩きながら話していた。聴く人の励みとなる音楽。そして同時に、こんなちょっとした言葉が音楽を続ける者にとっても励みになるのだろう。(TEXT:Fumi)