インタビュー

恒例のムロフェスインタビュー企画、今年も大集合!

 
室(MURO FES主催/O-Crest)、大分の痩せ型フェニックス・河内(ircle、新宿が産んだモジャモジャ齧歯目・渋谷(SUPER BEAVER)、群馬バンド界の裏番長・塩崎(LACCO TOWER)、オトボケofライフ・拓実(MAGIC OF LiFE)、若手アシンメ代表・白井(Halo at 四畳半)、カレー大好き雨男・須江(AJISAI)、ヘベレケギタリストinバックヤードaka Mr,ムロフェス・渡邊(グッドモーニングアメリカ)が、季節外れの夏日に、ムロフェスについて語ります。
 
 

 
室:今日も集まってくれてありがとうございます!
去年までムロフェスをやっていた晴海埠頭が使用できなくなって、本当に今年は開催出来ないかと思いました。
 
渋谷:なんで晴海は使えないんですか?
 
室:あそこがオリンピックの資材置き場になるとかならないとか・・・。なので、新たに会場探し始めて、でもずーっといい会場がなくて、もう無理かなと開催を諦めかけていた3月くらいに、コーストを抑えていた人がムロフェスやりませんか?って言ってくれて、ようやく出来ることになりました。
 
一同:お~(拍手)
 
室:O-groupでの4店舗+duoでサーキットとしての開催も考えたんですけど、ムロフェスはサーキットとは少し違うかなぁと。やってみたい気持ちはあるんだけどね。
あ、これステージ図面!(ステージ図面を配布)。
 

 
一同:あーだこーだ(ステージやバックヤードについて) 
※ここから3分程度かなりうるさい。特に塩崎(LACCO TOWER)と拓実(MAGIC OF LiFE)。

 
室:メインステージ、サブステージ、テントステージの3ステージ展開で、入口付近には撮影スペースなんかも設けようかなと思っています。
 
塩崎:メインとサブは交互だと思うんですけど、テントとのタイム感はどうするんですか?
 
室:今まで晴海でやっていた時の屋内のRAIBOW STAGEと同じで、他のステージとかぶって同時進行って感じかな。
 
白井:でもコーストだと、今までみたいに雨の心配はあまりしなくていいですね!
 
室:そうなんだよ!!※過去ムロフェスはほぼ毎回雨での途中中断経験有り。
 
塩崎:まぁ須江が・・・ ※須江(AJISAI)の雨男伝説は有名
 
須江:そうだね、オレは行かないほうが・・・いいと思う・・・。
 
一同:笑(哀れみ)
 
河内:あれ、須江さん来ないんですか?(結構真剣に)
 
須江:え!?ホントに行かないほうがいい?
 
一同:爆笑
 
拓実:Ustream参加でどう?(笑)
 
室:ムロフェス当日はCrestは休みにしているから(笑)
 
須江:あ、じゃぁ使えるっちゃ使えるんですね。CrestからUstreamでお届けとか(笑)
 
一同:笑
 

 
室:ちなみにまだ発表していないバンドもいて、トータル28バンドになる予定です。
 
一同:未発表のバンドについて等、ワイワイガヤガヤ。
 
塩崎:結局去年までのムロフェスとの違いは単純に開催場所だけ変わったって感じですよね?
 
室:去年まではステージの大きさは同じだったんだけど、今年はメインステージとサブステージの大きさが違うから、キャパは同じだけど色々勝手が変わると思います。でも照明ももちろんちゃんとやってもらうし、見た目はいい感じになるはず!
 
白井:もうタイムテーブルの構想はあるんですか?
 
室:うーん、考えてはいるけど相変わらず難しい!実はまだ2枠ほどあって、これからライブを見て、どうしても出て欲しいって思うバンドがいたらすぐ声をかけるつもりなんだよ。ただ決定しているバンドでも、昨年みたいにいきなりメンバー脱退とかあると焦るけどね(苦笑)※真空ホロウの件。
 
塩崎:今年はそういうバンド、いないよね?(笑)。急遽ムロフェスで一旦活動休止しますみたいな・・・。
 
一同:・・・・・。
 
???:・・・バイザラウンド・・・・(ボソッ)。
 
一同:ウェーーーーーーイ!!(爆笑)
 
室:AJISAIは基本的に活動しているって認識でいいのかな?
 
拓実:ムロフェスでだけ復活してない?(笑)
 
須江:うーん、どうなのかな?(笑)新曲もやろうかな・・・。音源も・・出せるかなぁ。
 
渡邊:ムロフェス2016で活休して、2017年のムロフェスで復活すれば?(笑)オリンピックみたいなバンドに(笑)
 
一同:笑
 

 
塩崎:そういえばムロフェスの開催場所って、かなり色々な案が出ていましたよね?山の中とか(笑)
 
室:そうなんだよ。いい場所はあるんだけど、会場費が高かったり遠かったりでなかなか決まらなかった。チケット代もできれば上げたくないし、遠くから来てくれる人もたくさんいるから、せめて東京のどこからでも簡単に行けるような、お手軽感がムロフェスには必要なんだよね。来年はどうしようかなぁ。
MAGIC OF LiFEも栃フェスやったり、LACCO TOWERもI ROCKSを主催して、皆それぞれ苦労がわかってもらえるよね(笑)
 
一同:(それぞれの苦労話、リアルすぎるので割愛。)
 
室:さて、みなさん、どうですか?!
 
塩崎:キター!投げっぱなし!ムロフェスの前説と同じ(笑)
 
一同:爆笑
 
室:いや、おれの言いたいことはほとんど言えたから(笑)。どのバンドもホントにがんばっていて、おれも負けてらんねぇなって。
 

 
渋谷:特にこの座談会の進行とか、室さんの中には考えがないんですか?(笑)
 
室:イヤ!考えてきた!でもフワッとしてる!みんなに集まってもらって申し訳ないなぁとか。
 
一同:爆笑
 
塩崎:それ全然考えてないじゃん(笑)
 
室:雑誌のインタビューとかみんなすごいよね!
 
渋谷:ええ、そうですね(笑)
 
室:そういうの見ていて、おれにはそういうの無理だなぁって・・・。プロみたいにはできない。
 
一同:無理かーい!!
 
拓実:プロじゃないんだから(笑)。
 
室:プロじゃないよ、ムロだけどね!!
 
一同:騒然
 
※室氏が少し壊れたので、ココから進行を塩崎氏にバトンタッチ。
 
塩崎:今年は開催すら危ぶまれたじゃないですか!?
 
室:アヤウカッタ!
 
塩崎:で、会場決定したのもギリギリ!
 
室:ギリギリ!
 
塩崎:でも開催決定して、急いでバンドに出演依頼して、みんなOKしてくれたじゃないですか!?
 
室:ウレシイ。
 
一同:爆笑
 
渡邊:ウレシイ、じゃないですよ(笑)
 
塩崎:その苦労した流れとか、そういう熱い思いとかあるでしょ!?(汗)
 
拓実:なんでカタコトなんですか!初めてのインタビューじゃないんだから(笑)
 
室:バンドを誘い始めたのが3月中旬くらいで、そこからみんなOKしてくれたので、ホントうれしくて、ホントウレシイ!
 
渡邊:2回言った(笑)
 
一同:笑
 

 
室:まぁ冗談はさておき、ムロフェスに出れくれるバンドはありがたいです!改めてありがとうございます!新しく出てくれるバンドも含め、みんなで作っていけるお祭りだと思うので、楽しみにしています。
 
渡邊:初出演のバンドはどのあたりですか?
 
室:現段階で発表しているのはtricot、Age Factory、ジラフポット、ミソッカス、NECOKICKS、かな。THE MUSMUSも初っちゃぁ初だね。
 
須江:ムロフェスって2012年からやっていますよね?5年て、結構すごいですね!
 
室:5年目で止まるところだったよ(笑)。何度も心が折れかけた!
 
拓実:うーん・・・・・・・・・・・・。(室氏と見つめ合う拓実氏)
 
一同:爆笑
 
白井:なんで見つめ合ってるんですか(笑)
 
塩崎:今のはふたりとも悪くないけど、なに今の空気(笑)
 
拓実:いや、室さんを見つめていたら言葉が出なくなって(笑)
 
室:みんなもバンド続けていて、心が折れかける時があるでしょう?そんな感じかな。まぁそれとはちょっと違うけど。
 
一同:違うんかーい!(爆笑)
 

 
室:フェス自体は楽しくていいんだけど「ムロフェスに出たい」って言いてくれるバンドがとても多くて、それを断らなければならない時が一番ツラい。ココに集まってもらったのは本当にカッコいいと思えるバンドばかりなので・・・。でいいんだよね?
 
白井:室さん!自信もって(笑)
 
一同:笑
 
渋谷:その選ばれる理由とか基準て、何ですか?
 
室:ライブハウス発信のフェスなので、ライブがカッコいいバンド、気持ちをライブでぶつけられるバンドがいいな。細かい基準やジャンルは関係無いんだけど、Crestを軸に心を揺さぶるライブをしているバンド中心に決めていければと。ただそこにこだわりすぎるとすごく小さなコミュニティで終わってしまうから、昨年出てくれたTOTALFATや04 Limited Sasabysやa flood of circleみたいに少しずつ輪を広げていきたいな。
 
塩崎:オオイ(BYEE THE ROUND)じゃないけど、オレも若くて才能のあるバンドがたくさんいる中、毎年出させてもらっちゃっていいのかと思いますよ。
 
室:(LACCO TOWERに)出て欲しいんだよ!ベテランにはベテランの良さがあって、若手には若手の勢いがあるから、それが交わって更にいいフェスになるのかなと!
 

 
拓実:一番若いのは?Halo?
 
渋谷:AGE FACTORYがダントツで若いんじゃないですか?
 
白井:そうですね、AGEのボーカルは22歳くらいだと思います。他は23、4かなぁ。
 
塩崎:いやぁ若ぇなぁ・・・。そういえば今年はムロフェスのプレイベントはやるんですか?
 
室:今は考えない!でも、やろうかなぁ。ただ、さっきも言ったけどまだムロフェスに出場枠が若干あるので、これからお客さんの声を聞いたりライブを見たりしながら、グッときたバンドに声をかけたいと思います。
 
渡邊:そしたらまだ若手バンドにもチャンスがあるってことですよね?Crestでのライブに気合い入りますね!
 
河内:MCでもやたらムロフェスへの思いを伝えたりしてね(笑)。
いやしかし、座談会に呼んでもらえて嬉しいです。一昨年呼ばれたのに、去年呼ばれなかったんですよ。一昨年遅刻したからクビになったかと思いました(笑)
 
渋谷:そうだ、そのとき送ってきたメールまで画像で記事になってたよね(笑)。逆に室さんがオレらに聞きたいこと無いんですか?
 
室:今それ考えていたんだよ!
 
塩崎:絶対ウソだ!(笑)
 

 
渋谷:なんかベタですけど意気込みとか、色々聞きたいことありませんか?(笑)
 
室:じゃあ、それぞれムロフェスに対する意気込みを!順番に!
 
一同:笑
 
河内:今年は野外ではないんですけど、コーストというデカいライブハウスで、ライブハウス主催ならではの、ライブハウス層のお客さんに120%燃えてもらえるようなライブをしたいです。オレらみたいなライブバンドも本領を発揮できるチャンスだと思いますし、心を燃やしてライブしたいです!
 
室:いやー河内っぽいね!いいね!
 
拓実:MCみたいだな。さては・・考えてきたな?
 
河内:考えてきてない(笑)
 
渋谷:5年目でムロフェスというブランドが確立してきていると思うので、期待している人は多いと思います。僕らも、他のどのバンドもツアーやたくさんのライブをこの1年やってきたので、このステージで色んな思いをもって爆発できると思うんです。1年を通して何をやってきたかをこのステージで見せられればいいと思います。
 
拓実:なんだよ、どんどん良いこと言わなきゃダメな感じになってきている!
 
室:イヤ大丈夫、拓実はそういう立ち位置じゃないから(笑)
 
一同:笑
 
塩崎:オレいいっすか?ムロフェスっていうのは、Crestのステージがそのまま場所を移しただけっていうのが前提にあって、ブーヤン(渋谷)も言っていたけど「この一年どれだけがんばれたか選手権」的なところもあって、どのバンドも大抵仲良いけどライブではバチバチにやるっていうのが良いところですよね。オレはそれを見て地元でもこういうフェスがやりたいと思って「I ROCKS」を始めたから、ムロフェスにかける思いは人一倍あります。会場選びやブッキングで苦労している室さんを見ているし、やっぱオレらみたいな泥臭いバンドは人に動かされるので、誘ってもらえて嬉しいです。確固たる覚悟と信念で今回も臨ませていただきます。
 
拓実:僕はですね、一昨年や去年はバッチバチでやりたい、とか言っていたんですけど、過去出演してみて、すごく「愛」を感じたんです。室さんからの、バンドやお客さんや音楽に対する愛や、お客さんのバンドに対する愛、バンドのファンに対する愛、バンドの室さんに対する愛をヒシヒシ感じました。僕らも「栃フェス」を愛をもって開催したので、今回もすべてに愛を捧げるMAGIC OF LiFEでありたいと思っています。
 
室:本当にたまにいいこと言うよね(笑)。間違いなくこっちからの愛はあるからね。マンネリ化や慣れ合いではなく、愛があるから仲良くやってほしいし、ライブではバチバチやってほしい。
 

 
白井:僕らも今年3年目で、去年までは若手枠で出させてもらっていた感じですけど、今年はもうそういうのではなく、この1年で見つけた僕らなりの良さを出していければと思っています。それに、遂に今年はAGE FACTORYや◯◯◯みたいに同年代の若手が結構出られるのでうれしいです。何年も前からCrestにライブを見に来ていて、先輩たちが楽しそうにしているのとか、ムロフェスのバックヤードでも去年までは先輩方が和気あいあいとしているのを見ているだけだったんですが、今年は同世代もいるので更に良い空気になるかなと。若手の逆襲じゃないですけど、がんばります!
 
拓実:あ、逆襲系だ!
 
須江:えっと、ぼくら(AJISAI)だけは一年間マジで何もやってない(笑)。
 
渡邊:そんなことないよ!(笑)
 
河内:こないだ居酒屋で会いましたよね(笑)
 
須江:一年間何もやってないので呼んでくれた室さんには感謝です。三年前のムロフェスで活動休止になって、去年呼んでもらった時も出るか出ないかすごく悩んで、でもせっかく誘っていただいたので出させてもらって、今年はさすがに無いだろうなと思っていました。なんだったらカキ氷作りに行こうかなと(笑)。でも声を掛けてもらえたので、最近ライブもしていなかったし、自分を表現する場として精一杯がんばります。良いライブをすることしかこの感謝をお客さんと室さんに返すことはできないので、全力でやらせてもらおうと思います。
 
室:感謝して欲しいというのではなく、楽しんでもらいたいというのが一番だからね。
 
須江:もちろん楽しみます。でも感謝もします。
 
室:いやいや楽しんでよ!
 
須江:いえ感謝です!
 
塩崎:譲らねぇ(笑)
 
一同:笑
 
渡邊:俺がムロフェスを一番楽しんでやろうと思っています。「Mr,ムロフェス」の座は俺だなって思っています。今年も記憶を飛ばします(笑)。人生で一番お酒を飲んだのが誕生日前後だった一昨年のムロフェスだったので(笑)。出番もトップで楽しすぎたから、今年も一番楽しんでやろうと思いますよ。なんでかっていうと、ムロフェスは皆にライブハウスにもっと来てもらうことを目的としているわけで、俺等出演者が楽しんでいるとお客さんにもそれが伝わると思って。でもダイブすると怒られるのでそれはしません(笑)
 
河内:あの時はたなしんが後で幸一さんのことを「あれはマズイ」って言ってましたよ(笑)
 
一同:爆笑
 
室:さて、最後は僕です。僕が一番みんなに感謝していると思います。雨の心配や色々あって、ぶっちゃけ当日は楽しむ余裕は無いんですよ(笑)。でも一番はお客さんに楽しんでもらって、喜怒哀楽を持って帰ってもらいたいです。それをまたライブハウスに持って来てもらいたい。栃フェスやI ROCKSみたいに、バンドがそれぞれの地元にこういうイベントを持って帰ってくれるのもすごく刺激になるので嬉しいです。今年の新木場は、一年で一番忘れられない光景、忘れられない日にしたいです。来てくれる人たちにも、一年で一番忘れられない日になって欲しいです。それにはみなさんのライブや空気感が不可欠なので、みなさんよろしくお願いします!
 
一同:拍手
 
■これだけ個性派が集まると収拾がつかないかと思いきや、そこは年長者「室清登店長(36)」、綺麗にまとめてくれました。今までと場所は違うけど、みんなの想いは同じなので、来られる人は全力で楽しみましょう!合言葉は「プロじゃないよ。ムロだけどね!」。
 
2016年7月31日、新木場に笑顔の雨が降る!
 

 
 
 Interviewer : 逆鱗のシマクラ / Photo : 山田ぽんず&さなえもん