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梅雨明けの空の下、全31アーティストが熱演東京の海の玄関口がこの日だけライブハウスに!!


去年から1ステージ増えての3会場での開催となったムロフェス。
TSUTAYA O-Crest 店長室氏が主催するライブハウスから野外へ、そしてそこからさらにまたライブハウスへという思いを掲げ今年で3回目を向かえるイベントである。

今回はそのうちの一つ室内にある RAINBOW STAGEの模様をお伝えしよう。

まずこのステージの特徴は最高のロケーションにある。
東京晴海埠頭客席ターミナル4階多目的ホール内に位置する会場はステージ後ろに大きな展望窓があり、レインボーブリッジやお台場のビル群などを一望できる。さらに野外イベント特有の沈んでいく太陽が起こす自然の演出も体験する事ができるという他に無いシチュエーションなっている。また窓から差し込む光が時に逆光となりステージを幻想的な雰囲気に包み込むし、夜にはビル群の明かりがイルミネーションをバックにライブを見るような豪華さも出してくれる。

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そんなステージ、今回のトップバッターは「全く新しい日本語ロックミュージック」を掲げる[Liaroid Cinema]。フェスのトップに相応しく、始まりを待ち構えていたファンの気持ちを代弁するかの様な、これでもかと言わんばかりのエネルギーが爆発したアグレッシブなライブ。さらにライブ途中に、サプライズで新メンバーの発表もあり勢いづいたライブはより加速する。
ほかの共演者もステージ袖からオーディエンスをあおりダイブするというムロフェスならでの一面も見せ、申し分ない形でスタートの狼煙をあげた。

2組目は[Halo at 四畳半]
今回出演バンド最年少の彼らだったが、そんな事を全く感じさせない地に足をつけたライブを披露。二組目にして既に満員のフロア。入り口付近で人が詰まってしまっているのに対しMCでbassの白井が「後ろの人まで全部見える様に、もう一歩ずつ前へ」とオーディエンス全体に呼びかける優しさも見せる。「このステージに立つのが夢だった」とvo渡井。しかし若さの勢いだけでは無くしっかりとした実力と躍進力を感じるステージは堂々たるものだった。
続いては[ウラニーノ]の登場。昨年3年半ぶりのアルバムを発表した彼等。その中から『愛してる』でライブスタート。決して“ドストレートではないが、飾らない言葉”で綴られた歌詞と懐かしさのある、でも古さを感じない音楽で独特の世界を作っていく。終盤ではメンバーが主催者である室氏や、同時刻に野外のLEFT STAGEに出演していた[SUPER BEAVER]のDr藤原氏のお面を被り演奏、そんな彼等のエンターテイメントに溢れたライブにオーディエンスもしっかり応え笑顔を見せつつ最後はフロアとステージ全体での合唱を巻き起こした。

そんな雰囲気をそのままにbass村田の茨城なまりのMCでスタートした[真空ホロウ]
が、音が鳴った瞬間に緊張感のある彼等の空気が会場を覆う。3ピースバンドとは思えないほど多彩な音色、また大型フェスで自身らが出演するステージのトリを勤める実力は圧巻。再び超満員のRAINBOW STAGEのフロアは熱気に包まれる。「昨年のムロフェスで雨が降り出した事を理由に室内に押し込められた」と自虐ネタで茶目っ気を見せつつ、vo松本の「さあ跳ねようか」の言葉を合図に演奏した『闇に踊れ』では文字通りフロア全体が揺れるほどオーディエンスが飛び跳ねる盛り上がりを見せた。

5組目は屋内唯一の女性ボーカルバンド[ecosystem]
ハスキーかつ伸びのある声、オルタナ、プログレなど様々なジャンルのロックを取り入れた演奏陣とでカラフル且つキャッチーに表現する。MCでvo壺阪が「またライブハウスに来てな!その為のムロフェスやから!!」とこのイベントの目的でもある部分をストレートに伝え『カタルシス』を演奏。独特な語り口調のメロ部分と軽快なリズムに乗せたキャッチーなサビで場内を包んだ。

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ここで野外の2ステージは突然の雷雨によって中断を余儀なくされる。
そんな中登場の[chaqq]
外の憂鬱な空模様とは正反対の突き抜ける様な爽やかなメロディーと熱い演奏でフロアの熱をあげる。共演のアルカラのvo稲村,グッドモーニングアメリカbassのたなしんもフロアへのダイブを披露。雨での中断で下がりそうなオーディエンスのテンションを、一丸となって盛り上げようとする気持ちが伝わってくる場面であった。
悪天候すら味方に付けた[chaqq]。しかしながら彼等自身の熱い気持ちのこもったライブそのものもしっかりとフロアに届き代表曲の『RUNNER』では最後尾まで手が挙がるライブになった。

そして引き続き外は雨の中[ラックライフ]の登場。
vo PONはフロアの一人一人に話しかける様に顔を覗き込みながら歌う。「大切な曲を歌います」と語り、『その手とこの手』でしっかりとメッセージを伝える。ライブ開始時に「あの雨雲を吹き飛ばす様なライブをします」と言い放った彼等の最後の曲は『ハルカヒカリ』。この会場の特徴でもあるステージ後ろの大きな展望窓から徐々に“太陽の光”が差し込むという、奇跡の様な自然の演出を背に最新シングルのバラード曲をしっかりと歌い上げた。

8組目は2014年7月にメジャーデビューを果たした今勢いに乗る[THE ORAL CIGARETTES]が登場。
フロント陣全員が身を乗り出してオーディエンスに音をぶつけ、bassのあきらかにあきらは幾度となく足を振り上げる。そんなアグレッシブなライブパフォーマンスと共に『Mr.ファントム』や『起死回生STORY』等の激しいナンバーを立て続けに披露。空調のある屋内ステージにも関わらず、客席は汗が流れ落ちるほど熱狂という今のバンドの勢いそのままの激しいライブを見せつけてくれた。

そんな中さっきまでの雨も上がり、空も夕焼け色に染まり始めてきた頃、9組目の[plane]が歌いだす。
voキクチの「夏の曲を」の一言から始まった1曲目は『花火』
この時間のシチュエーションにぴったりな夏の残り香や情景を思い起こさせるこの曲は、さっきまで激しいライブがあった事なんて微塵も感じさせないどこか寂しくて暖かい雰囲気に会場を包んでいった。
しっとりと聞かせつつも終盤の『100年後の僕らへ』では激しい一面も見せたりと安定感のあるライブであった。

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終盤に差し掛かり、ここで登場するのが最近はアジア圏にまで活動の幅を広げ始めた[HaKU]
KONAMIアーケードゲーム jubeat とのコラボMVで話題の曲『think about you』でライブスタート。vo辻村の独特のハイトーンボイスが描く世界観を圧倒的な演奏力で繊細且つパワフルに奏でる演奏陣。ダンスギターロックと言葉にしてしまえば簡単だがそれだけではない楽曲の持つ奥行きをライブパフォーマンスの中全員で体現。ラストの『everything but the love』では会場全体がサビ部分で拳を上げて歌う一体感を作り上げた。

そしていよいよオオトリの[HERE]。現在『I WANA EAT YOUR CHAOS』のリリースツアー真最中の彼等。サウンドチェック時から本番さながらに演奏、vo尾形の「ハイテンションまでもう少しです、しばしお待ちを」の言葉でステージを一度去ると、SEからライブスタート。約束通り一音目から過剰なまでのハイテンションぶり。序盤にメンバーとの接触でギターにトラブルが発生したものの、そんな事無かったかの様な過激な衣装、過激なパフォーマンス、過激な楽曲の波状攻撃。『感情超常現象』『死ぬくらい愛してる、馬鹿みたい』の代表曲を披露しアンコールまで完走。後ろの夜景がかすんで見える程に自身で語った「そこら辺のロックでは無い、特ロック」を示してトリを飾った。

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RAINBOW STAGEに出演したどのバンドも「外の2ステージに負けない空間に」とライバル心はむき出しながらも

「ここがきっかけで次はライブハウスに!」

という気持ちで主催者と出演者、スタッフが一つになっていた。
帰り際口々に“来年も楽しみ、次はあのバンドのライブに行ってみよう”と語り合う声が来場者から聞こえた。
そんな疲れながらも充実した顔で帰るオーディエンスを見てるとその思いはしっかりと伝わっているのだと確信できるイベントだった。


2014.7.27(sun)@東京晴海客船ターミナル特設ステージ
OPEN11:00/START11:30

REPORT by : マエガキ ユウダイ
PHOTO by : KAZUKI SANO

【野外ステージ】
11:20-11:35 ghostnote (opening act)
11:35-11:50 A(c)
12:00-12:25 DIRTY OLD MEN
12:30-12:55 LACCO TOWER
13:00-13:25 LUNKHEAD
13:30-13:55 SUPER BEAVER
14:00-14:25 The SALOVERS
14:30-14:55 Rhythmic Toy World
15:00-15:25 ircle
15:30-15:55 BYEE the ROUND
16:00-16:25 a flood of circle
16:30-16:55 UPLIFT SPICE
17:00-17:25 バズマザーズ
17:30-17:55 八十八ヶ所巡礼
18:00-18:25 GOOD ON THE REEL
18:30-18:55 AJISAI
19:00-19:25 グッドモーニングアメリカ
19:30-19:55 アルカラ

【屋内ステージ】
12:10-12:35 Liaroid Cinema
12:80-13:15 Halo at 四畳半
13:30-13:55 ウラニーノ
14:10-14:35 真空ホロウ
14:50-15:15 ecosystem
15:30-15:55 chaqq
16:10-16:35 ラックライフ
16:50-17:15 THE ORAL CIGARETTES
17:30-17:55 plane
18:10-18:35 HaKu
18:50-19:15 HERE

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